TOEIC Part7 攻略:54問を読み切るための時間配分と設問タイプ別の解き方
TOEICのリーディングで点が伸びない理由のうち、いちばん多いのは「Part7が最後まで終わらない」ことです。僕自身、795点のいまでもPart7の後半は読み切れていません。この記事では、54問をどう配分して、設問ごとにどこを読めば答えが見つかるのかを、タイプ別に整理します。
Part7 の構成を知る
Part7は、英文を読んで設問に答える読解パートです。全部で54問あり、リーディング100問の半分以上を占めます。
| 形式 | 問題数 | 特徴 |
|---|---|---|
| シングルパッセージ | 29問 | メール、お知らせ、広告、記事、チャットなど1つの文書。短いものは2〜3問、長いものは4問 |
| ダブルパッセージ | 10問 | 2つの文書がセット。1セット5問 |
| トリプルパッセージ | 15問 | 3つの文書がセット。1セット5問 |
Part5を10分、Part6を8分で終えると、Part7に使えるのは約57分。1問あたり1分ちょっとです。これより遅いと最後まで届きません。
解く前に、文書の種類を見る
本文を読み始める前に、文書の上に書いてある説明を必ず見てください。「Questions 147-148 refer to the following e-mail.」のように、文書の種類が書かれています。
| 文書 | 最初に見るところ |
|---|---|
| メール・手紙 | 差出人と宛先(誰から誰へ)、件名、最初の2文(用件) |
| お知らせ・社内通知 | 見出し、日付、対象者(誰に向けたものか) |
| 広告・求人 | 何の広告か、条件(期限・資格・価格) |
| 記事 | タイトル、第1段落(記事の主題) |
| チャット・テキストメッセージ | 参加者の名前と時刻、話題が変わるところ |
文書の種類が分かると、どこに何が書いてあるかの予想が立ちます。メールなら用件は冒頭、お願いは最後のほう、と決まっているからです。
設問は7つのタイプに分けられる
Part7の設問は、聞き方でおおよそ7つに分かれます。タイプが分かれば、本文のどこを読めばいいかが決まります。
① 目的・主旨(What is the purpose of ...?)
「このメールの目的は?」「この記事は主に何について?」という問題。答えは文書の最初の段落にあることがほとんどです。メールなら I am writing to ... の後ろ、記事ならタイトルと第1段落を読めば解けます。
② 詳細(According to ..., What ...?)
本文の特定の情報を聞く問題。設問の中の固有名詞・数字・日付をキーワードにして、本文からその場所を探します。全部を読み直す必要はありません。
③ NOT問題(What is NOT mentioned ...?)
選択肢4つのうち、本文に書かれていないものを選ぶ問題。4つすべてを本文と照らし合わせるので時間がかかります。時間が厳しいときは後回しにする候補です。
④ 推測(What is suggested / implied / most likely ...?)
本文にはっきり書いていないことを推測する問題。ただし、本文から確実に言えることしか正解にならないのがTOEICのルールです。「そうかもしれない」程度の選択肢は不正解で、本文の根拠から1歩だけ進んだものが正解になります。
⑤ 文挿入(In which of the positions marked [1], [2], [3], and [4] ...?)
与えられた1文が入る場所を選ぶ問題。挿入する文の中の代名詞(this, they, such)やつなぎ言葉(however, also, therefore)が手がかりです。その代名詞が指すものが直前にある位置を探します。
⑥ 意図問題(At 10:15 AM, what does Ms. Kim most likely mean when she writes, "..."?)
チャットで出る問題。引用された発言だけを読んでも解けません。その直前の相手の発言を読むと、何に対する返事なのかが分かります。
⑦ 同義語(The word "X" in paragraph 1, line 3, is closest in meaning to)
本文中の単語に最も意味が近いものを選ぶ問題。辞書の第一の意味ではなく、その文の中での意味が聞かれます。たとえば address は「住所」ではなく「(問題に)対処する」の意味で出ることが多い。選択肢を本文の単語と入れ替えて、文の意味が通るものを選びます。
正解は必ず「言い換え」られている
Part7で一番大事なルールです。本文と同じ単語が入っている選択肢は、ひっかけであることが多い。正解は、本文の内容を別の言葉で言い換えたものになっています。
| 本文 | 正解の選択肢 |
|---|---|
| The store will be closed for renovation. | The building will be remodeled. |
| Please submit the form by Friday. | Send a document before the weekend. |
| We are looking for experienced staff. | Applicants should have relevant experience. |
| Admission is free for members. | Members do not have to pay to enter. |
言い換えに気づくには、語彙の幅が必要です。renovation と remodel、submit と send が同じ意味だと分かっていないと、正解が見えません。TOEIC頻出の英単語やビジネスの英単語を固めておくことが、そのままPart7の点数になります。
ダブル・トリプルパッセージの読み方
2つ・3つの文書がセットになった問題では、各セット5問のうち1〜2問が「複数の文書を組み合わせないと解けない問題」です。たとえば:
- 1つ目の文書(広告)に「会員は20%割引」とある
- 2つ目の文書(メール)で、注文した人が会員だと分かる
- 設問「この人はいくら払ったか」→ 2つを組み合わせて答える
手順としては、まず設問を読んで「どの文書の話か」を確認します。設問に文書名(the e-mail, the invoice など)が書かれていれば、その文書だけを読めば解けます。書かれていない問題や、数字・条件を聞く問題は、組み合わせ問題の可能性が高いので、表や一覧がある文書も確認してください。
時間が足りないときにどうするか
現実的には、最後まで解き切れない人が大多数です。そこで大事なのが捨て方です。
- マークは必ず全部埋める。TOEICは間違えても減点されないので、空欄は損でしかありません。残り3分になったら、残りの問題は同じ記号でまとめて塗ります
- NOT問題・長い推測問題は後回しにする。時間がかかるわりに配点は同じ1問です
- 1問に2分以上かけない。迷ったら一番それらしいものを選んで次へ。戻ってくる時間はまずありません
- シングルの後半(長い記事など)に時間がかかりそうなら、先にダブル・トリプルの「文書名つきの設問」だけを拾うのも手です
Part7を速く解くための練習
- 時間を測って解く:公式問題集のPart7を、1セットごとに「何分かかったか」を記録します。1問1分を超えるセットが、自分の弱点の文書タイプです
- 解き直しで「根拠の行」に線を引く:正解の根拠が本文のどこにあったかを毎回確認します。これを続けると、設問タイプごとに「答えのある場所」の勘がつきます
- 正解した文書を音読する:内容が分かっている英文を声に出して読むと、英語を英語の語順のまま理解する速さが上がります
- 易しい英文をたくさん読む:Part7は精読より速読の力が問われます。インプットとアウトプットの回し方も参考にしてください
僕の795点の内訳でも、時間が足りなかったのはPart7の最後のトリプルパッセージでした。読むスピードは一朝一夕では上がらないので、「捨て方」を決めておくだけでも、取れる問題を確実に取れるようになります。
まとめ
- Part7は54問。Part5・6を早く終えて、約57分を確保する
- 本文の前に文書の種類を見る。メールは冒頭に用件、記事は第1段落に主題
- 設問は7タイプ。目的は冒頭、詳細はキーワード検索、意図問題は直前の発言、同義語は文中の意味
- 正解は言い換えられている。本文と同じ単語の選択肢は疑う
- ダブル・トリプルは文書を組み合わせる問題が1〜2問ある
- マークは全部埋める。NOT問題は後回し。1問2分以上かけない