語源で覚える英単語:接頭辞・語根・接尾辞の基本と、1つで10語に効く組み合わせ
英単語を1語ずつ丸暗記していると、覚える量はいつまでも減りません。でも英語の単語の多くは、意味を持った部品の組み合わせでできています。部品をいくつか知っておくと、新しい単語に出会ったときに意味の見当がつき、覚えるのも忘れにくくなります。この記事では、よく使う部品を一覧にして、使い方と注意点をまとめます。
単語は3つの部品でできている
| 部品 | 位置 | 役割 | 例 |
|---|---|---|---|
| 接頭辞(prefix) | 前 | 意味を足す(否定・方向・回数など) | review, disagree |
| 語根(root) | まん中 | 単語の中心の意味 | export, inspect |
| 接尾辞(suffix) | 後ろ | 品詞を決める | information, comfortable |
このうち、覚える価値がいちばん高いのは語根です。1つの語根から10語以上が作られていることも珍しくありません。
よく使う接頭辞
| 接頭辞 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| re- | 再び・元へ | review(見直す)、return(戻る)、renew(更新する) |
| pre- | 前に | predict(予測する)、prepare(準備する)、preview(下見) |
| pro- | 前へ | progress(進歩)、promote(昇進させる)、produce(生み出す) |
| un- / in- / im- / il- / ir- | 〜でない | unable、invisible、impossible、illegal、irregular |
| dis- | 否定・離れて | disagree(反対する)、discount(割引)、disappear(消える) |
| mis- | 誤って | misunderstand(誤解する)、mistake(間違い) |
| ex- | 外へ | export(輸出する)、exit(出口)、exclude(除外する) |
| in- / im- | 中へ | import(輸入する)、include(含む)、income(収入) |
| inter- | 間に | international(国際的な)、interview(面接) |
| trans- | 越えて・移して | transport(輸送する)、translate(翻訳する)、transfer(移す) |
| sub- | 下に | subway(地下鉄)、submit(提出する) |
| co- / com- / con- | 共に | cooperate(協力する)、combine(組み合わせる)、connect(つなぐ) |
| de- | 下へ・離れて | decrease(減る)、depart(出発する) |
in- が「否定」と「中へ」の2つの意味を持つことに注意してください。invisible(見えない)と include(中に入れる)では役割が違います。
覚える価値が高い語根
| 語根 | 意味 | この語根からできる単語 |
|---|---|---|
| port | 運ぶ | export、import、transport、portable、report |
| spect | 見る | inspect、respect、spectator、prospect、expect |
| dict | 言う | predict、dictionary、contradict、dictate |
| duc / duct | 導く | produce、introduce、reduce、conduct |
| ject | 投げる | project、reject、inject、object |
| mit / miss | 送る | submit、transmit、permit、mission |
| struct | 建てる | structure、construct、instruct、destruction |
| vis / vid | 見る | visible、visit、video、revise |
| scrib / script | 書く | describe、subscribe、prescription、script |
| tain | 保つ | contain、maintain、obtain、retain |
| cap / cept | 取る | accept、capture、except、receive |
| press | 押す | express、impress、pressure、compress |
| fer | 運ぶ | transfer、refer、offer、prefer |
| tract | 引く | attract、contract、extract、distract |
たとえば port(運ぶ)を知っていれば、ex(外へ)+port で「輸出する」、im(中へ)+port で「輸入する」、trans(越えて)+port で「輸送する」、port+able(できる)で「持ち運べる」と、組み合わせで意味が出てきます。
接尾辞で品詞が分かる
接尾辞は意味よりも品詞を決める役割が大きい部品です。これはTOEIC Part5の品詞問題にそのまま効きます。
| 品詞 | 接尾辞 | 例 |
|---|---|---|
| 名詞 | -tion / -sion / -ment / -ness / -ity / -ance / -er | information、decision、payment、kindness、ability、performance、employer |
| 形容詞 | -able / -ible / -ive / -ful / -ous / -al / -ent | reliable、possible、effective、careful、dangerous、financial、efficient |
| 動詞 | -ize / -ify / -en / -ate | organize、notify、strengthen、participate |
| 副詞 | -ly | quickly、recently、significantly |
-er と -ee の組み合わせも覚えておくと便利です。employer(雇う人=雇用主)と employee(雇われる人=従業員)、interviewer(面接官)と interviewee(面接を受ける人)。-ee は「〜される人」を表します。
語源で覚えるときの注意点
語源は強力な手がかりですが、万能ではありません。
- 見た目が同じでも別の部品のことがある:discuss の dis- は「否定」ではありませんし、invaluable は「価値がない」ではなく「非常に価値がある」です
- 今の意味が語源から離れている単語もある:語源は「意味の見当をつける道具」と考えて、最終的な意味は必ず例文で確認します
- 語源の暗記が目的になると本末転倒:部品を全部覚えようとするより、実際に出会った単語を分解してみる、くらいの使い方がちょうどいい
日々の学習にどう組み込むか
- 新しい単語を見たら、分解できないか試す。たとえば「transmit = trans(越えて)+ mit(送る)」と一度考えるだけで、記憶のフックが1つ増えます
- 同じ語根の単語をまとめて覚える。port を見たら export / import / transport / portable を並べて確認する
- 覚えた単語は例文で確認する。意味の見当がついても、使い方(どの前置詞と使うか、可算か不可算か)は例文でしか分かりません。EigoNoteの英単語一覧では2,710語すべてに例文がついています
- 忘れかけたタイミングで復習する。語源で覚えた単語も、復習しなければ忘れます。間隔反復の考え方を組み合わせると定着が早くなります
まとめ
- 英単語は接頭辞・語根・接尾辞の組み合わせでできている
- いちばん効くのは語根。port、spect、dict、mit などは1つで10語近くに効く
- 接尾辞は品詞を決める。TOEIC Part5の品詞問題に直結する
- -er は「する人」、-ee は「される人」
- 語源は意味の見当をつける道具。最終的な意味と使い方は例文で確認する