英語の時制を1枚で整理する:12の形と、実際によく使う6つ
英語の時制は全部で12種類あると言われます。数だけ聞くと大変そうですが、実は「いつの話か」×「どんな形か」の掛け算でできているだけです。しかも、日常会話や試験で本当によく使うのはそのうちの6つ。この記事では、12の形を1枚の表で整理してから、優先して覚えるべき6つの使い分けを解説します。
時制は「いつ」×「形」の掛け算
英語の時制は、3つの時(過去・現在・未来)と4つの形(単純・進行・完了・完了進行)の組み合わせです。3×4で12種類になります。
| 過去 | 現在 | 未来 | |
|---|---|---|---|
| 単純 | I studied | I study | I will study |
| 進行 | I was studying | I am studying | I will be studying |
| 完了 | I had studied | I have studied | I will have studied |
| 完了進行 | I had been studying | I have been studying | I will have been studying |
形のルールは共通しています。
- 進行 = be動詞 + -ing(〜している最中)
- 完了 = have + 過去分詞(〜し終えている・ずっと〜してきた)
- 完了進行 = have been + -ing(ずっと〜し続けている)
be動詞や have の部分を過去形・未来形にすれば、それぞれの時に移せます。
実際によく使うのは6つ
12種類を均等に覚える必要はありません。会話・メール・TOEICで頻繁に出るのは次の6つです。
- 現在形(I study)
- 過去形(I studied)
- 未来(I will study / I'm going to study)
- 現在進行形(I'm studying)
- 現在完了形(I have studied)
- 過去進行形(I was studying)
残りの6つ(過去完了、未来進行、未来完了、完了進行の3つ)は、まずこの6つが使えるようになってからで十分です。
① 現在形:習慣と事実
現在形は「いま」というより、いつもそうであることを表します。
- 習慣:I study English every morning.(毎朝勉強している)
- 事実・真理:Water boils at 100 degrees.
- 決まった予定:The train leaves at 8:30.
よくある間違いは、「いま勉強している」を I study now. と言ってしまうこと。今まさにしていることは、次の現在進行形を使います。
② 現在進行形:いま・一時的・近い予定
- 今まさに:I'm studying right now.
- 一時的な状態:I'm living with my sister this month.(今月だけ)
- 決まっている近い予定:I'm meeting a client tomorrow.
現在形の「いつも」と、現在進行形の「いま・一時的」の違いを意識すると、使い分けがはっきりします。I live in Tokyo. はずっと住んでいる、I'm living in Tokyo. は今は住んでいる(一時的)というニュアンスです。
③ 過去形:終わった一点
過去形は、過去のある時点で終わったことを表します。yesterday、last week、in 2020、three days ago のような「いつ」を表す語と一緒によく使います。
過去形と現在完了形の違いは、英文法やり直しガイドで詳しく扱っています。ひとことで言えば、過去形は「過去の話」、現在完了形は「いまの話」です。
④ 現在完了形:過去からいまへのつながり
- 完了:I've just finished the report.(今終わったところ)
- 経験:I've been to London twice.(行ったことがある)
- 継続:She's worked here for five years.(ずっと働いている)
yesterday や last year のような「過去の一点」を示す語とは一緒に使えません。逆に、since や for、already、yet、ever があれば現在完了の目印です。
⑤ 未来:will と be going to
どちらも未来を表しますが、ニュアンスが違います。
| will | be going to | |
|---|---|---|
| 決めたタイミング | その場で決めた | 前から決めていた |
| 例 | I'll answer the phone.(電話が鳴って、じゃあ出るね) | I'm going to visit Kyoto next month.(予定している) |
| 予測 | 考えにもとづく予測(I think it will rain.) | 目の前の根拠がある予測(Look at the clouds. It's going to rain.) |
迷ったら、前から決めている予定は be going to、その場の判断や申し出は will と覚えておけば大きく外しません。
⑥ 過去進行形:過去のある時点でしていたこと
過去進行形は、過去のある瞬間に、何かの途中だったことを表します。過去形と組み合わせて使うのが典型です。
- When you called, I was taking a shower.(電話が来たとき、シャワーの最中だった)
- I was reading a book at 10 last night.(昨夜10時は本を読んでいた)
「長く続いていたこと(過去進行)」の途中に「短い出来事(過去形)」が割り込む、という関係で覚えると分かりやすくなります。
進行形にしない動詞がある
状態を表す動詞は、ふつう進行形にしません。
| 種類 | 例 | ×の例 → ○の例 |
|---|---|---|
| 知識・考え | know、understand、believe、remember | I'm knowing → I know |
| 好き嫌い・望み | like、love、hate、want、need | I'm wanting → I want |
| 所有・関係 | have(持っている)、own、belong、contain | This bag is belonging → This bag belongs |
| 感覚(自然に) | see、hear、smell、taste | I'm hearing a noise → I hear a noise |
ただし、同じ動詞でも「動作」の意味なら進行形にできます。have は「持っている」なら進行形にしませんが、I'm having lunch.(昼食を食べている)は自然です。
TOEIC での出方
TOEIC Part5の「動詞の形」の問題は、ほぼ文中の時を表す語で答えが決まります。
| 文中の語 | 選ぶ時制 |
|---|---|
| yesterday / last month / in 2020 / ago | 過去形 |
| since / for +期間 / already / yet | 現在完了 |
| tomorrow / next week / soon | 未来(will) |
| by the end of next month(〜までには) | 未来完了(will have done) |
| by the time S +過去形 | 過去完了(had done) |
| currently / at the moment / now | 現在進行形 |
未来完了と過去完了は日常ではあまり使いませんが、TOEICでは「by + 未来の時点」「by the time + 過去の文」という形で出ます。この2つだけは目印とセットで覚えておくと得点源になります。詳しくはTOEIC Part5 完全攻略を見てください。
時制を身につける練習
- 1つの動詞で12の形を言ってみる:study、work、play など規則動詞で、表を見ずに言えるか試します
- 自分の1日を英語で実況する:「今朝は7時に起きた(過去)」「今は勉強している(現在進行)」「今日はもう3時間勉強した(現在完了)」と、時制を意識して話します
- 例文で確認する:単語を覚えるときに、例文の時制にも目を向けます
まとめ
- 時制は3つの時 × 4つの形 = 12種類。形のルールは共通
- まず使えるようにするのは現在・過去・未来・現在進行・現在完了・過去進行の6つ
- 現在形は「いつも」、現在進行形は「いま・一時的」
- will は「その場の判断」、be going to は「前から決めた予定」
- know、like、want などの状態動詞は進行形にしない
- TOEICでは時を表す語が答えを決める。by +未来は未来完了、by the time +過去は過去完了