発音・英会話

英会話で話せるようになるまで:単語の羅列から抜けて、止まらずに話す

公開日: 2026-07-21|文: Yaya

読めるのに話せない。この状態には、はっきりした原因があります。知識が足りないのではなく、知識を口から出す経路ができていないのです。この記事では、単語の羅列から文にするところから、基本動詞の使い回し、場面別フレーズ、緊張への対処まで、話せるようになるまでの道筋を順にまとめます。

まず「単語の羅列」を卒業する

話そうとして出てくるのが「I... yesterday... movie...」のような単語の羅列になる。これは語彙の問題ではありません。文を組み立てる順番が体に入っていないだけです。

ステップ1:主語と動詞を必ずセットにする

英語は誰がどうするで始まります。日本語は主語を省けますが、英語では省けません。

言いたいこと羅列主語+動詞にする
昨日映画を見たyesterday... movieI watched a movie yesterday.
ここ寒いねcold...It is cold in here.
電車が遅れてるtrain... lateThe train is delayed.

まず主語と動詞だけの短い文を作る。そのあとに情報を足す。この順番を守るだけで、伝わり方が変わります。

✕ 単語の羅列I... yesterday... movie...◯ 主語+動詞の短い文を並べるI watched a movie yesterday.I went with my friend.It was really interesting.詰まったときの逃げ道知っている言葉で言い換えるCould you say that again?Let me think for a second.
長い一文を作ろうとするから詰まる。短い文を並べるほうが速くて伝わる。

ステップ2:一文を短くする

日本語で考えてから訳そうとすると、必ず長く複雑な文になります。日本語の「昨日友達と行った映画がすごく面白くて、また見たいと思った」を一文で訳そうとすると詰まります。

分割します。

  • I watched a movie yesterday.
  • I went with my friend.
  • It was really interesting.
  • I want to watch it again.

短い文を4つ並べるほうが、長い文を1つ作るより速くて伝わります。会話では文の美しさより、止まらないことのほうが重要です。

ステップ3:知っている言葉で言い換える

単語が出てこないとき、そこで止まらずに知っている言葉で説明する力を「言い換え力」と言います。これが会話では決定的です。

言いたい語出てこないとき
refrigerator(冷蔵庫)the machine that keeps food cold
reservation(予約)I called the restaurant before I went
humid(蒸し暑い)it's hot and there's a lot of water in the air

これは練習できます。日本語で単語を1つ選び、その単語を使わずに英語で説明する。1日3語でも続けると、会話で詰まる頻度が明確に下がります。

基本動詞を使い回す

難しい単語を覚えるより、get / take / make / have / go / come のような基本動詞を使いこなすほうが、会話では効きます。ネイティブの日常会話の大半は、この数十語で回っています。コアイメージで覚える方法も参考にしてください。

動詞コアイメージ使い回しの例
get手に入れる・状態が変わるget a ticket(買う)/get tired(疲れる)/get home(着く)
take取って自分のところへ持ってくるtake a taxi(乗る)/take a picture(撮る)/take time(時間がかかる)
make形のないものを作り出すmake a decision(決める)/make a mistake(間違える)/make friends
have自分の領域に持っているhave lunch(食べる)/have a cold(風邪をひいている)/have a meeting
go話し手から離れていくgo shopping/go wrong(うまくいかない)
come話し手のほうへ近づくcome along(一緒に来る)/come true(実現する)

ポイントは、訳語で覚えないことです。get を「得る」と覚えていると get tired が理解できません。「状態が変わる」というイメージで持っていれば、初めて見る組み合わせでも意味を推測できます。

場面別の定番フレーズ

会話には型があります。よく使う場面のフレーズを丸ごと持っておくと、その場で組み立てる必要がなくなり、余裕が生まれます。

あいさつ・自己紹介

  • Nice to meet you. — はじめまして
  • How's it going? — 調子どう?(カジュアル)
  • I'm a college student, majoring in international studies. — 大学生で国際学を専攻しています
  • I've been studying English for about two years. — 2年ほど英語を勉強しています

聞き返す・確認する(最重要)

  • Sorry, could you say that again? — もう一度言ってもらえますか
  • Could you speak a little more slowly? — もう少しゆっくりお願いします
  • What do you mean by that? — それはどういう意味ですか
  • So you're saying that...? — つまり〜ということですか
  • How do you say ◯◯ in English? — ◯◯は英語で何と言いますか

この聞き返しの表現を最初に覚えてください。(聞き取れない原因そのものは発音の記事で扱っています)会話が止まる原因の多くは「分からなかったけど聞き返せなかった」ことです。聞き返せれば会話は続きます。

買い物・レストラン

  • I'm just looking, thanks. — 見ているだけです
  • Do you have this in a smaller size? — これの小さいサイズはありますか
  • Could I have the check, please? — お会計をお願いします
  • I'll have the same. — 同じものをお願いします

時間を稼ぐ

  • Let me think for a second. — ちょっと考えさせてください
  • That's a good question. — いい質問ですね
  • Well, how can I put it... — えーと、どう言えばいいかな

沈黙が続くと相手も気まずくなります。考えていることを声に出すだけで、会話は途切れません。

和製英語に注意する

カタカナで定着している言葉の中には、英語では通じないものがあります。

和製英語正しい英語
コンセントoutlet / socket
ノートパソコンlaptop
クレーム(苦情)complaint(claim は「主張する」)
マンションapartment / condo(mansion は大邸宅)
サラリーマンoffice worker
アルバイトpart-time job
ホッチキスstapler
ペットボトルplastic bottle
フリーサイズone size fits all
ガソリンスタンドgas station

とくに claim は要注意です。ビジネスで「クレームを受けた」のつもりで claim を使うと、意味が変わってしまいます。

英語のビジネスメールは型で書く

会話と違って、メールは型に当てはめるだけで成立します。悩む必要がありません。

構成書くこと
宛名Dear + 名前Dear Mr. Smith,
書き出し用件を1文でI am writing to ask about the delivery schedule.
本文詳細を短く。1段落1トピック
依頼丁寧な形でCould you please send us the updated invoice?
締め定型I look forward to hearing from you.
署名Best regards, + 名前Best regards,

日本語のメールのように前置きは書きません。1行目で用件を言うのが基本です。「お世話になっております」に当たる表現を探す必要はありません。

緊張して話せないとき

頭が真っ白になるのは、能力ではなく負荷のかかり方の問題です。「間違えたらどうしよう」と考えると、文を組み立てるための処理能力がそちらに取られます。

事前にできること

  • 自己紹介を用意しておく。ほぼ必ず聞かれるので、30秒ぶんを口に出せるようにしておく。ここがスムーズだと、その後の緊張が下がります
  • 聞き返す表現を先に覚える。「分からなかったら聞き返せばいい」と分かっているだけで、恐怖がかなり減ります
  • 完璧な文をあきらめる。目標は「伝わること」であって「正しいこと」ではありません

その場でできること

  • 短い文で話す。長い文を作ろうとするから詰まります
  • 時間を稼ぐ表現を使う。沈黙するより「Let me think...」と言うほうが自然です
  • 分からないと言う。I'm not sure how to say this in English. は立派な発言です

相手は、あなたの文法をチェックしていません。言いたいことを知りたいだけです。

話す練習をどこでするか

方法向いている点注意点
オンライン英会話実際に人と話す。安価で毎日できる受けっぱなしだと伸びない。予習・復習とセットで
ひとりごと英語無料。いつでもできる間違いを直してくれる人がいない
音読・シャドーイング口が動くようになるそのままでは会話にならない。実戦と併用する
言語交換アプリ無料で実際の会話相手を選ぶ手間がかかる

オンライン英会話を使うなら、受ける前に話す内容を決めておくのが最大のコツです(インプットとの組み合わせ方)。「今日はこの表現を3回使う」と決めておくと、25分が練習になります。決めずに受けると、毎回同じ自己紹介で終わります。

そして受けたあとに、言えなかった表現を1つだけ調べて書き留める。これを続けると、レッスンが単なる会話から練習に変わります。

まとめ

  • 羅列から抜けるには主語+動詞をセットにして、短い文を並べる文の骨組みの復習
  • 単語が出ないときは知っている言葉で言い換える。これは練習できる
  • 難しい語より基本動詞をコアイメージで使い回す
  • 聞き返す表現を最初に覚える。会話が止まる原因の多くはここ
  • 和製英語に注意。とくに claim(苦情ではない)と mansion(大邸宅)は意味が変わる
  • メールは型に当てはめる。1行目で用件を言う
  • 緊張対策は自己紹介の準備完璧をあきらめること

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Y
Yaya

国際学部の大学生。TOEIC は大学1年のIPテストで450点、会場受験で540点。大学2年でオーストラリアに4か月留学し、現地で英語を話しながら空き時間にTOEIC対策を続けて、帰国後に795点。いま900点を目指して勉強中です。そのときに「先に知っておきたかったこと」を EigoNote にまとめています。

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