
「2021年の世界のニュースを英語で理解したい!」
2020年に引き続き、TIME誌のPerson of the Yearを紹介します。
TIME誌は毎月定期的に発行されている英字雑誌ですが、毎年末には特別にその年に人々へ強く影響を与えたとされるPerson of the Yearという内容のものになっています。ちなみに昨年は現アメリカ大統領のジョー・バイデンと副大統領カマラ・ハリスでした。
世界各国のニュース・トピックスをおさらいしながら実用的な英語を学べるので、ぜひ皆さんも読んでみてください!
コンテンツ
1.Person of the Yearとは
人々に影響を与えたとされる著名人が取り上げられる
TIME誌という名前は皆さん聞いたことや読んだことがあると思います。少しハイレベルの英語となりますが、TOEICスコア700点以上であれば、充分に理解できるレベルではあるので、ぜひ手にとってみてください。
雑誌の概要については、こちらの記事で紹介しています。
毎年12月末にTIME誌が特別版として、ボリュームアップして刊行しているのが、パーソン・オブ・ザ・イヤー(Person of the Year)です。
その年の世界情勢に最も影響を与えたとされる人物が取り上げられて、カバーに掲載されます。去年はこちらの2名でした。
どこに行けば買えるの?
オリジナルの刊行は12月末ですが、日本での販売は翌年の1月となります。1月の2週目には多くの書店で販売されているので、お近くの本屋でチェックしてみてください。
雑誌で手に入れようとすると、1冊1,540円と割と高めの金額ですが、電子書籍でも別に問題ないという人はもう少し手軽な金額(900円前後)で購入することができます。Kindle Unlimitedなら無料で読めるようです。
2.Person of the Year 2021を読んでみる
2021年のPerson of the Yearは、イーロン・マスク氏


2021年のPerson of the Yearは、テスラCEOとして知られているイーロン・マスク氏でした。世界の環境が大きく変化するなかで、電気自動車のリーディングカンパニーとしてEV業界を牽引しつつ、宇宙事業への取り組みなどが評価されたようです。
ちなみに他の候補者のリストもこちらから見ることができます。メジャーリーグで偉大な記録を残した大谷翔平選手もリストに入っていますので、ぜひチェックしてみてください。
Behind the Scenes – 選出の背景にあたって

ページをめくっていくと、途中で今回の選出にあたっての背景が詳しく記載されています。今年もオンラインミーティングによって行われ、スタッフの会議の様子のスクリーンショットも載っています。
TIME誌にとってPerson of the Yearは、1年間のキャップストーン(総仕上げ)的なものであり、その選定は初秋に始まります。今年については、2018年にPerson of the Yearに選ばれたMaria Ressa氏もキックオフに参加されていたとのこと。
その他の表彰者について



毎年、Person of the Year以外にも各分野から社会へ貢献したとされる人物も紹介されています。
3.2021年に起きた出来事をまとめた記事
ぜひ読んでおきたいまとめ記事
Person of the Yearだけでも充分に読みごたえがありますが、それ以外にもその年のトピックスをまとめている記事が掲載されています。

2021年に刊行されたTIME誌の表紙の一覧です。カバーを眺めているだけでもいろいろな出来事があった年だと分かります。
例えば、大坂なおみ選手の『IT’S O.K. TO NOT BE O.K.』であったり、
Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏の顔に『FacebookをDeleteしますか?』というアイコンを掲載したインパクトのある表紙。
Quotes – 著名人の名言引用

“Rude and racist are not the same.”
ー “無礼講と差別は別物”
英国メディアの白人王室メンバーに対する取り上げ方と、英国を離れる前に受けた取材の違いについて、メーガン・マークル氏がOparah Whinfreyのインタビューに答えた際の言葉。
“Today, we are able to breathe again.”
ー “今日、私たちは再び息をすることができる。”
ミネアポリス警察の元警官Derek Chauvinが殺人罪で有罪になり、ジョージ・フロイド氏の弟であるフィロニーズ・フロイド氏が発した言葉。
“Losing her has put a new lens on my eyes on the amount of hate that exists in our world.”
ー “彼女を失ったことで、この世界に存在するヘイトが浮き彫りになりました。”
アトランタのスパ銃撃事件で、8人の犠牲者のうちの韓国系アメリカ人女性ヒョン・ジョン・グラント氏の息子であるランディ・パーク氏が3日後のインタビューで語った言葉。
Firsts & Lasts – 終わりと始まり

2021年のイベントや出来事を時系列でまとめた記事です。
- 1月:ジョー・バイデン氏が正式に大統領に就任
- 2月:アウン・サン・スー・チー氏がミャンマー軍に拘束
- 3月:スエズ運河で船舶事故
- 9月:エル・サルバドルが正式にビットコインを正式通貨と承認/Netflixのイカゲームが大ヒット
などが紹介されています。

2021年に流行した言葉(スラング)のまとめ記事です。
- NFT
"Nonfungible token":バーチャル上でコピー不可の所有権を示すトークンのこと。
- cheugy
“流行遅れ”:TikTokに端を発し、Z世代がミレニアル世代のトレンドをディスるために使う。
- regencycore
19世紀初頭の貴族とその華やかさを描いたNetflixのヒット作「ブリジャートン家」シリーズに触発されたファッションとカルチャーのトレンド。
- deplatform
あるプラットフォーム(通常はソーシャルメディアを指す)において、アカウント凍結、停止、またはそれ以外の方法で制限をかけること。ドナルド・トランプ氏のTwitterの例が挙げられる。
■ 時事英語:deplatform ってどういう意味?|Taka|note
- hybrid
オフィスへの出社とリモートワークをミックスしたスタイルの働き方のこと。
- metaverse
1. デジタル領域、または仮想体験、環境、資産の集合体。
2. Facebookが10月に発表した社名変更「Meta」によって示されたインターネットの将来像。
4.まとめ
さて、今回はTIME誌の目玉である『Person of the Year』の2021年版を紹介しました。おすすめの内容をピックアップした記事でしたが、面白さが伝わっていれば幸いです。
すべて英語で記載されているのでハードルは高いと思われがちですが、イラストや画像がふんだんに使われているので流し読みでもなんとなく理解することは可能です。
100%内容を理解するにはそれなりの英語力が必要ですが、「なんとなく頭に入れておく」ことで次のステップへ進みやすくなるので、思い切ってトライしてみることをおすすめします!