
「ある程度TOEICのスコアも取れたし、次は何しようかな~」
英語を生かして、就職や転職活動に使いたいけど、TOEIC以外に実際に何が活用できるかよく分からないですよね。今回の記事では、英語スキルを証明・アピールできるおすすめの資格を紹介していきます!
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1.英語系の資格を保持するメリット
グローバル企業へアピールできる
最近は英語系の資格を所持していると就活や転職時に有利に働くことが多くあります。もちろん英語を使った実務経験があるとベターですが、資格があるとないとでは面接などでアピールできる幅が大きく異なります。
今回の記事では、取得しておくと役に立つ資格をまとめてみました。英語スキルのみを問われる資格と、英語スキルプラスαが求められる資格で分けて紹介していきたいと思います。
また、スコアなどで結果が出される資格は、どのくらいのスコアがあれば、資格としてアピールができるのかも重要なので、補足で説明します。
2.英語スキルのみの資格
TOEIC Listening / Reading Test

- 受験費用:6,490円
- 開催回数:年10回(1・3・4・5・6・7・9・10・11・12月)
- 開催会場:全国各地
- スコア:990点満点(Listening:495点/Reading:495点)
英語スキルのみ資格では、もっともポピュラーなTOEICのリスニング/リーディングのテストです。おそらく、ほとんどの人は一度は受けたことがあるのではないでしょうか。
地域によって異なりますが、年間10回ほど開催しているので比較的気軽に受験することができます。なお、現在は人数制限と抽選式にて申込受付をしているためご注意ください。
資格として履歴書に記載できるスコアは、だいたい700点くらいからです。外資系企業などでは800~900点以上の取得が理想とされます。
TOEIC Speaking / Writing Tests

- 受験費用:10,450円
- 開催回数:年24回(土曜・日曜の午前と午後に1回ずつ実施)
- 開催会場:全国各地
- スコア:400点満点(Speaking:200点/Writing:200点)
TOEICのスピーキングとライティングのテストです。リスニングとリーディングは有名ですが、こちらのほうはまだあまり知られておらず、受験者数は多くありません。
受験費用が比較的高いため、ある程度実力を獲得したあとにトライすることをおすすめします。目安としてはTOEIC L/Rを700点台後半~800点以上取得できたあたりでの受験がいいと思います。
ちなみに『IIBC AWARD OF EXCELLENCE』という表彰制度があり、LRとSWの両方である一定のスコア基準をクリアすると公式から表彰状と特製ノートがもらえます。
- TOEIC L / R:800点以上(L375点以上、R425点以上)
- TOEIC S / W:スピーキング160点以上、ライティング170点以上

履歴書でアピールできるようなスコアはスピーキングが130点前後、ライティングが150点前後です。
EPT® 英語発音テスト

- 受験費用:4,950円(一般評価の場合)
- 開催回数:年3回(オンラインは随時実施)
- 開催会場:東京・大阪・オンライン受験
- スコア:100点満点
英語の発音能力を図ることができるテストです。会場での実施は年間3回のみですが、オンラインでは随時受験ができます。受験費用もそこまで高くないので自分の苦手な発音記号を把握するために一度受験してみてはいかがでしょうか?
履歴書には、70点以上が目安でアピールできると思います。ちなみに僕は先日受けてみたところ、64点でした。苦手な発音記号をもとに矯正中です。
実用英語技能検定

- 受験費用:
- 1級:10,300円 準1級:8,400円
- 2級:7,400円 準2級:6,900円
- 3級:5,900円
- 4級:3,600円
- 5級:3,000円
- 開催回数:年3回
- 開催会場:全国各地
実用英語技能検定、通称『英検』です。2級から3級までは学生のときに取得したことがあるという人も多いのではないでしょうか。3級以上になると2次試験として英語面接の試験もあります。
1級にもなると非常に高度なレベルが求められるため、一般的にTOEIC900点以上を取得するより難しいと言われています。また相当な語彙力も必要とされるので、英文記事をスラスラ読めるようなレベルでないと太刀打ちができません。
TOEICスコア700点以上を取得しているようであれば、特に2級以下は履歴書に書かなくてもいいと思います。しかし、1級もしくは準1級を取得すれば、充分にアピールできる強みになります。
国際連合公用語英語検定試験

- 受験費用:
- 特A級 ¥12,500
- A級 ¥10,000
- B級 ¥7,500
- C級 ¥4,500
- D級 ¥4,000
- E級 ¥3,000
- 開催回数:年2回
- 開催会場:全国各地
国連が主催している英語検定試験です。基本的な英語能力に加えて、国連に関する知識や国際情勢、政治などについても問われます。国際機関で将来働きたい人は取得しておくと有利に働きます。
履歴書に書けるのは、A~B級あたり。特A級は超高難度なので、外交官などを目指す人にとって、取得すればかなり有利に働くことでしょう。
TOEFL iBTテスト

- 受験費用:US$235(=約25,000円)
- 開催回数:年45回
- 開催会場:全国各地
海外留学などに有利に働くTOEFLです。受験費用が、他の資格を比べて段違いに高いので、一番最後に受けることをおすすめします。ちなみにUSDでの決済になるので、円高のときはちょっとだけお得になります。
3.英語+実務系スキルの資格
全国通訳案内士

- 受験費用:11,700円
- 開催回数:年1回
- 開催会場:全国各地
観光庁長官が実施する国家試験です。合格すると、報酬を得て訪日外国人向けのガイド業務を行うことができるようになります。ちなみに2018年に法律が改正され、ガイド自体は誰でも行えるようになりました。
つまり、プロとしてガイドができることを証明するための名称独占型の資格ということになります。インバウンドに興味がある人は目指してみてはいかがでしょうか?
インバウンド実務主任者検定

- 受験費用:11,000円
- 開催回数:年3回
- 開催会場:全国各地
インバウンドに関する知識を問われる試験です。資格を持つことで有利に働くことはあまり多くはありませんが、インバウンドに携わる仕事をしたい人にとっては持っておいて損はない資格です。
僕も今年取得してみました。ちなみにこの資格は有効期限があり、2年ごとに更新をする必要があります。でも、更新をしなくても資格認定が失効するわけではなく、ただ更新手数料を支払うだけで更新されるみたいなのでご安心を。
4.取得した資格の活用方法
最大のメリットを享受するには?
さて、資格はただ取得しただけでは宝の持ち腐れです。社内で資格をアピールすることで、昇進や海外赴任の意向が通りやすくなります。上司にそれとなく英語力が十分にあるということを伝えておきましょう。
会社によっては資格補助もあるので、事前に調べてみることをおすすめします。あと、何よりも最大のメリットとなるのは、転職活動です。もちろん実務経験はあったほうがいいですが、将来就きたい業務に関連する資格を持っておくことはモチベーションの高さをアピールできます。

5.英語系資格のメリット・評判
Twitter上での評価・評判など
6.まとめ
さて、資格の本来の目的は何でしょうか。国家資格系の仕事、いわゆる士業と呼ばれる専門職以外の資格は、ほとんどスキルを証明するための資格となっています。
スキルを証明するためには、自分の仕事に関連した資格であることが求められます。むやみやたらに受ける必要はありません。自分の軸をベースにつながりのある資格を取っていくことが定石です。
ちなみにTOEICはコツさえつかめばある程度のスコアは取れるようになるので、『錯覚資産』としてはコスパ最強の資格です。