
「シングリッシュって聞いたことあるけど、どんなの?」
シンガポールは、多民族国家であり様々な言語が併用されて使われています。今回の記事では、彼らの使用する特徴的な英語の『シングリッシュ』について紹介します!
コンテンツ
1.シンガポールってどんな国?
1965年の独立した多民族国家

シンガポールは1965年8月9日にマレーシアから独立した国で、目覚ましい発展を遂げた国です。今では、様々な民族が居住しており地下鉄の案内では、4つの言語でアナウンスされていたりします。公用語としては、以下の4つの言語が使用されています。
- 英語
- 中国語(マンダリン)
- マレー語
- タミル語
英語は主に異なる民族の間でコミュニケーションを図るために多く使われます。教育でも主要言語として教えられ、ほぼネイティブと遜色ない英語を話します。
実は、独立後のすぐのころは、ほとんどのシンガポール人は英語を話すことができませんでした。そこで政府は、小さな国土のシンガポールが国際社会で生き抜くためには英語能力が必須だと考え、言語政策に力を入れていきます。
アジア圏で圧倒的な英語力
- シンガポール・・・97点/120点中
- インド・・・・・・94点/120点中
- パキスタン・・・・92点/120点中
- マレーシア・・・・91点/120点中
- フィリピン・・・・89点/120点中
そして現在では、基本的な教育を受けたシンガポール人のほとんどが流暢な英語を話します。TOEFLスコアの平均点ランキングでは、アジア圏ダントツの首位です。
2.シンガポールの特徴
国際都市としての位置づけ
世界都市ランキングではパリに次ぐ4位となっており、GaWC studyによる格付けだと東京と同じく『alpha +』のカテゴリーにあります。

世界的な金融センターが数多く拠点を持ち、富裕層が多いことでも有名です。また、アジアで最も世界QSランクの高い大学である『シンガポール国立大学』もあり、優秀な人材も多く輩出されています。
超効率的なシステムを採用
特徴として、その規律や制限が厳しいことで有名ですが、効率的な仕組みには目をみはるものがあります。また、有効に作用していることからそのどれもが行動経済学上で理にかなっていると言えます。
シンガポールは東京都の3分の1の面積で、人口密度は世界第二位となっていますが、道路を見てみるとあまり渋滞が起こっていません。

それはなぜかというと、ERP(英語: Electronic Road Pricing)を採用しているためです。道路の各区間のポイントごとに有料料金が徴収されるシステムのため、シンガポール人は必要なときだけ車に乗るようにしています。
ICカードのようなものを車に差し込み、自動で徴収されるシステムで、渋滞具合や時間帯、時期によって金額が変動します。ちなみにこのICカードを差し込まずに運転をすると罰金が取られます。
シンガポールではもともとUberが走っていましたが、Grabが2018年に買収し、現在のモビリティサービスはすべてGrabになっています。Grabに乗車しても、ERPは課金されるので注意しましょう。
圧倒的なリーダーシップ
前首相の李光耀(リー・クアンユー)はその発展に貢献した人物で、数多くの著名人からも尊敬されています。
トップの強いリーダーシップのエピソードのひとつとして、シンガポールエアラインがストライキをした際に論説をしているのですが、その際の叱咤激励の言葉が力強く印象的です。
3.シンガポール英語『Singlish』って?
Singaporean English
シンガポールは、独特のアクセントを持つ英語を話すことでも有名です。彼らの英語の特徴をしていくつか例を上げてみます。
①「lah?」
シンガポールやマレーシア人と話していると、語尾に「lah」と付けることに気が付きます。特に意味はありませんが、日本語で言うならば『だよ』『じゃん』みたいな感じです。
②「ma?」
シンガポールは中華系の移民が多いため、中国語から影響を受けていると思われる独特なアクセントがあります。単語の子音部分がほとんど聴こえず、また、主語やbe動詞、時制をあまり気にしないことも特徴です。「ma」「meh」などもよく使われる言葉です。疑問文などに使われます。
③「can」
最後に、「can」をかなりの頻度で使っていることも特徴です。can, canと繰り返して使われることが多いです。
最低限伝わる英語であればOK
最近では政府が、正しい英語を話すように教育を進めたりとそこまで強いアクセントを持つ人は以前より少なくなりました。仕事上でシンガポールの人とwhatsappで会話をしたりすることもあるのですが、全員訛りのない綺麗な英語を話します。
正直、非英語圏の国は主言語の影響を受けるのは当たり前で、必ずしもアメリカ英語やイギリス英語を完璧に話す必要はありません。最低限伝わる英語であれば充分です。日本にも様々な方言が存在するように、これは一種の文化と言えるでしょう。
日本人もいわゆる「ジャパニーズイングリッシュ」の特徴がありますが、決して恥ずかしがるものではないと思います。日本人が苦手な発音を理解しつつ、英語圏で存在しない『和製英語』と『実際使われている英単語』の違いを把握すれば、ネイティブとは普通に会話できます。
4.シンガポールのおすすめスポット
最後に、シンガポールでのおすすめ観光スポットやレストランを紹介します。
マリーナ・ベイ・サンズ

シンガポールで一番の有名なスポット『マリーナ・ベイ・サンズ』です。カジノやプールでよく知られていますが、プールは宿泊者のみしか入れません。カジノは外国人だと無料で入れます。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ

巨大な植物園『ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ』も有名です。やや入場料金は高めですが、行く価値はあります。イルミネーションが行われる夜がおすすめ。
ユニバーサル・スタジオ・シンガポール(USS)

セントーサ島にはユニバーサル・スタジオもあります。そこまで広くないので、1日で楽しめます。3〜4年前くらいに行きましたが、空いていて快適でした。
文東記(Boon Tong Kee)

チキンライスを食べるなら、絶対に文東記をおすすめします。ぷりぷりのチキンと絶品のタレは他のものと比べると全然違います。
Hill Street Tai Hwa Pork Noodle

ミシュラン1つ星を獲得したポークヌードルのお店。かなり並びます。
Jewel Changi Airport

シンガポール・チャンギ国際空港に隣接されたショッピングモール。中央に巨大な噴水があり、時間になるとショーが始まります。
5.まとめ
英語学習を始めて、しばらくすると様々な国の人と話す機会が出てくると思います。各国の発音やフレーズの特徴を知っておけば、話のネタにもなります。知識のひとつとして覚えておくことで英語の世界が広がりますよ。