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1.TOEICリーディングセクションとは?
リーディングセクションは合計3パートある
TOEIC Listening & Reading Testのリーディングセクションは合計3パートあり、75分間で100問を回答します。今回の記事では、リーディングセクション各パートの具体的な対策方法を紹介します。

2.Part5で高得点を取るコツ
Part5の設問はどんな形式?
短文穴埋め文法問題が30題
短文穴埋め問題が30題出題されます。ここではなるべく高速で回答し続けましょう。後半のパッセージ問題に多くの時間を費やすので、なるべく時間を温存できるように分からない問題は飛ばします。

Part5はこれだけ対策すればOK
Part5は短文穴埋め形式の問題ですが、基本的に文法問題がメインで出題されます。単純に語句の意味が問われる問題だけではなく、能動態・受動態の違いや時制などジャンルは様々なので、幅広い文法の知識が必要となります。
文法はTOEIC学習の仕上げで対策をすることをおすすめします。
600点前後の人で足りない能力はリスニングスキルや語彙力なので、まずはその対策を先にします。そして700点前後のスコアになってから文法対策を始めましょう。そのほうが未知の構文に対応できる能力が高く、結果的に短い時間で対策することができるからです。
実はTOEICの教材の中でも、参考書の種類が多いのがPart5です。どうしても文法のみの対策に偏りがちですが、語彙力ももちろん必要となるので単語帳も併用して学習しましょう。単語を増やして語彙力を高め、問題集で実践的に文法の知識を体系的に学んでいくというステップが王道パターンです。
勉強すれば最も点数に繋がりやすいパートでもあるので、じっくり学習をすすめれば満点も夢ではありません。
回答時間は10分を目指す
実はPart5対策をすることは、結果的に後半のパート対策にもなることになります。このパートを速攻で解き終わることができれば、最後の難所のPart7でじっくりと解く余裕ができるからです。10分前後で解けるようにスピード力をつけましょう。
Part5 おすすめ参考書
初級者向け参考書:TOEIC目標スコア400点〜
日本人向けに分かりやすいように工夫された人気の参考書です。語りかける口調の形式で展開されているので、英語を実践的に使えるようにするための土台作りにも役立ちます。
中級者向け参考書:TOEIC目標スコア600点〜
短文穴埋め形式の問題に特化し、問題数をとにかくこなしたい人におすすめの教材です。解説も詳しく掲載されているので、繰り返し問題を解いていくことで実践力も培うことができます。
上級者向け参考書:TOEIC目標スコア800点〜
TOEICの神とも評されているロバート・ヒルキの究極対策シリーズ。難易度の高い問題が多いので、800点前後のスコアになってから解き始めることをおすすめします。冒頭で紹介されているテクニックは非常に役に立つので、これだけでも一読の価値はあります。
3.Part6で高得点を取るコツ
Part6の設問はどんな形式?
長文の穴埋め文法問題
パート6の設問形式は長文の穴埋めです。文章内で空白の部分に合致する選択肢を1つ選びます。時間が限られており、全文を読み込む時間は無いので、文章を読みながら回答をしていきましょう。

Part6はこれだけ対策すればOK
Part6は長文穴埋め形式の問題です。Part5と同様に文法問題を中心に出題されます。このパートも時間を意識して解答しましょう。試験中に問題文をじっくりと読み込む時間がないので、全体を通し読みして前後の文章から正解を判断して解答するという手順が基本の解き方です。
Part5とPart6を合わせて20分以内に解き終わることができれば、最後の難所のPart7で充分な時間を確保できます。そのため、リーディングパートを最後まで解き切るには文法問題でいかに時間を稼げるかが重要です。常に時間を意識しながら、問題集を解きましょう。
Part6 おすすめ参考書
初級者向け参考書:TOEIC目標スコア400点〜
TOEICのリーディング問題の対策で何から始めたらいいのか分からないという人におすすめの参考書。300点台のスコアの人でも無理なく取り組むことができるように詳しく解説されています。ゆっくりとベースアップをしていけば、徐々に苦手意識が消えていきます。
中級者向け参考書:TOEIC目標スコア600点〜
TOEICで問われる文法力だけに絞って対策できる参考書。表紙に『はじめて勉強する人にも』と書いてありますがある程度英文法の下地がある人向けの参考書です。リーディングで半分くらいのスコアを取れる人は向いていると思います。
上級者向け参考書:TOEIC目標スコア800点〜
イギリスのケンブリッジ大学から出版されている英文法の決定版とも言うべき文法書で、世界中の英語学習者がこのシリーズを利用しています。いくつかのレベルごとに出版されていますが、この本の内容で難しく感じるようであれば、中級者向けの『English Grammar in Use』をおすすめします。
4.Part7で高得点を取るコツ
Part7の設問はどんな形式?
最後の難関:長文読解
パート7はリーディングパートで最高難易度のパートです。多くの人がこのパートの途中で解き切れずに試験時間をオーバーしてしまいます。ここのパートを解き始めた時点でいかに時間が残っているかが勝負の分かれ目です。理想はこのパートで55分〜60分ほど解答時間が残っていることです。

Part7はこれだけ対策すればOK
Part7はいよいよTOEIC最後のパートになります。おそらくこのパートで最後まで解き切ることができない人がほとんどではないでしょうか。このパート突入時に55〜60分ほど時間が残っている状態で、かつPart7を1セクション3分以内に解くことができれば最後まで辿り着けますが、なかなかの至難の業です。TOEICあるあるですが、ラスト10分くらいになると『塗り絵タイム』などとネタにされたりしています。
まず、文章の全体図を素早く把握することが大切です。1回目は速読でなんとなく文章の意図を掴み、設問文を読みます。次にその設問内容を頭に入れながら、文章を読み解いていくと、いきなり解き始めるよりも早く解くことができます。
トリプルパッセージになると難解な設問も登場するので、時間をかけても解けなさそうな問題は一旦飛ばすことも大事です。逆にチャット形式の問題は難易度が低めなので、確実に点数を稼げるようにしましょう。
普段から長文の英文に慣れておき、速読力を高める
Part7は最後のパートでもあり、いかに早く解答を探し出せるかが問われます。TOEIC公式問題集や専門の解説書も大事ですが、普段からニュースや新聞を英語で読み、要約をしたりすることで速読力アップに繋がります。
Part7 おすすめ参考書
初級者向け参考書:TOEIC目標スコア400点〜
TOEIC講師歴20年のカリスマ講師によるPart7攻略本です。解き方のコツ→やさしめの練習問題→少し難しめの練習問題→ミニ模試という構成なので、段階を踏まえて無理なく取り組むことができます。
初心者でも学習しやすいように解説が丁寧で分かりやすい参考書。出題パターンの分析データをもとにした回答のコツを教えてくれます。特に苦手な人が多いマルチパッセージでは、細かく対策方法が書いてあるのでかなり参考になります。
中級者向け参考書:TOEIC目標スコア600点〜
Part7のすべての問題形式を網羅している参考書です。頻出パターンを類型化し、読み方のレクチャーを中心に講義形式で収録しています。長文をすばやく丁寧に読み解くコツが身につきます。この本をマスターして、無駄のない安定した読解力を手に入れましょう。
上級者向け参考書:TOEIC目標スコア800点〜
TOEICの神とも評されているロバート・ヒルキの究極対策シリーズ。難易度の高い問題が多いので、700〜800点前後のスコアになってから解き始めることをおすすめします。冒頭で紹介されているテクニックは非常に役に立つので、これだけでも一読の価値はあります。
5.まとめ
リーディングパートは時間との闘いです。難易度の高いPart7ですが、じっくりと対策をすれば確実にスコアアップするパートでもあります。リーディングでハイスコアが取れるかどうかはこのパートにかかっているので、800点以上を狙いたい人は確実に最後まで完答できるよう速読もトレーニングしましょう!