コンテンツ
1.TOEICリスニングセクションとは?
リスニングセクションは合計4パートある
TOEIC Listening & Reading Testのリスニングセクションは合計4パートあり、約45分間で100問を回答しなければいけません。今回の記事では、各パートそれぞれにフォーカスして、具体的な対策方法を紹介していきます。
傾向と対策をしっかりと把握することで、TOEICは高得点を取るのは難しいことではありません。また基本的にはリーディングよりリスニングのほうが点数が高くなるので、早くスコアを上げたい人はまずリスニングに注力しましょう!

2.Part1&2で高得点を取るコツ
Part1&2の設問はどんな形式?
音声を聞き逃さないように注意しよう
パート1は、写真描写問題が6問出題されます。問題用紙に写真が一枚印刷されており、音声がそれぞれの問題で4つ流れます。その中で写真の描写に合致したものを回答します。
気をつけなければいけないのは、音声はたった一度しか流れないということです。聞き逃しのないように意識を集中して、要点を聞き取る必要があります。

パート2は、応答問題が25問出題されます。質問形式または叙述形式で問題文が流れ、そのあとに3つのレスポンスが流れます。その中で一番ふさわしいレスポンスを1つ選ぶという問題です。

Part1&2はこれだけ対策すればOK
Part1&2の特徴として、だいたい出題パターンは同じなので、過去問を何度か解けば解き方のコツがつかめてきます。
その中でも多く出題されるのが、「進行形」や「現在完了形」など時制の違いです。このような時制の問題は一見分かりづらいので、集中して聞き取りましょう。
Part1については、写真から読み取れる情報を常に先回りして考えていくことが大事です。問題とは関係のない説明部分の音声が流れているうちに全部の写真に目を通しましょう。
そのときに意識することは、対象物の確認です。写真に人やものが写り込んでいたら、質問文に出てくる可能性が高いです。人の動作やものの状態、位置関係や数などがポイントです。
また、短文なので最初の一言目を必ず聞き逃さないようにします。後ほど紹介する参考書でトレーニングしてみましょう。たまに口語表現やチャットでのコミュニケーションも出てくるので、会話形式の問題にも慣れる必要があります。
Part2については、流れる音声は非常に短いので最初の一言目を必ず聞き逃さないようにします。後ほど紹介する参考書でトレーニングしてみましょう。たまに口語表現やチャットでのコミュニケーションも出てくるので、会話形式の問題にも慣れる必要があります。
ディクテーションが最強の対策方法
リスニング教材に付属している音声をノートに書き取っていく方法が一番のおすすめです。これは、ディクテーションという方法で完全に書き取れるまで何度も繰り返して音声を聞きます。

Part1&2 おすすめの参考書
リスニングセクションPart1を対策する上で役に立つ教材を紹介します。レベルごとにまとめていますので、自分に合った参考書を使って対策をしていきましょう。
初級者向け参考書:TOEIC目標スコア400点〜
NHKの人気英会話講師が伝授するシリーズの参考書。「8種類のワクチンを処方してリスニングアレルギーを治していく」というコンセプトの本になっています。英語に苦手意識があって、どうしてもリスニングが苦痛だという人におすすめです。
中級者向け参考書:TOEIC目標スコア600点〜
短文応答で構成されているPart2の苦手意識が強い人にはぴったりの参考書です。600問の応答問題をこなしていくうちにひっかけ問題にも冷静に対処できるようになります。この問題集をこなせば、確実にスコアアップ間違いなしです。
わずか5日間で高水準のリスニング力が身につく教材です。19の「鉄則」を使った戦略的な学習方法を駆使して直前の学習でもスコアを上げることができます。出題者の意図を理解することで、正答率アップにつながります。
上級者向け参考書:TOEIC目標スコア800点〜
『頂上制覇』とのタイトルの通り、満点を目指す目的のため、難易度は非常に高く設定されていますが、注釈や熟語の解説などが丁寧で分かりやすいので、中級者からでも充分取り組めます。また、最初に解説されるRobert’s Ruleというテクニックはハイスコアを目指すためにかなり役に立ちます。
3.Part3で高得点を取るコツ
Part3の設問はどんな形式?
会話形式の問題で問題は印字されている
パート3は会話形式の問題が39問(3問セット×13)出題されます。登場人物は2人もしくは3人で、会話の後に問題に印刷されている質問にそれぞれ3題ずつ回答します。

Part3はこれだけ対策すればOK
Part3からは、長文のリスニング問題が続く長丁場に入ります。リスニングパート最大の山場で、スコアを大きく左右するパートでもあります。このパートを制することができれば、リスニングは極めたと言ってもいいかもしれません。
600点前後を目指すために対策が必要なのが、「3名会話」と「省略形を含む会話」です。パターンは過去問を繰り返して体系的に習得します。
ずばり『先読み』が最大のポイントです。設問の主語に注目して、どのような文章が出てくるか想定します。設問を把握しておくことで、解答に必要な重要フレーズを聞き取りやすくなります。
マークシートを塗り終わったら、すぐに次の設問文へ移行して先読みをします。そのためにも会話から一瞬で解答を見つけ出し、正答を導き出すスキルが求められます。
たまに会話の中で出てきたことから予測して、会話で出てきていない単語が含まれる言い換え表現の解答を選ぶ難易度の高い問題が出てきますが、900点以上のスコアホルダーでも解けなかったりするので、そのような問題に引きづられて次の問題を見失わないようにしましょう。
Part3 おすすめの参考書
リスニングセクションPart3を対策する上で役に立つ教材を紹介します。レベルごとにまとめていますので、自分に合った参考書を使って対策をしていきましょう。
初級者向け参考書:TOEIC目標スコア400点〜
初心者でも解きやすい易しい問題から掲載されている参考書。徐々にレベルが上がっていく形式なので、無理なく取り組むことができます。リスニング対策をしたいけれど、何から手を付けていいのかわからない人におすすめ。
中級者向け参考書:TOEIC目標スコア600点〜
0.7倍、1.0倍、1.5倍、2倍、2.5倍の5段階に変速させた音声を使って、リスニングを行う「鬼の変速(鬼ヘン)メソッド」を取り入れた参考書です。長い英文を聞き取る力が鍛えられ、本番のテストが「ゆっくり」感じられるようになります。変速音声を利用して、ディクテーションもやってみましょう。
上級者向け参考書:TOEIC目標スコア800点〜
『頂上制覇』とのタイトルの通り、満点を目指す目的のため、難易度は非常に高く設定されていますが、注釈や熟語の解説などが丁寧で分かりやすいので、中級者からでも充分取り組めます。また、最初に解説されるRobert’s Ruleというテクニックはハイスコアを目指すためにかなり役に立ちます。
4.Part4で高得点を取るコツ
Part4の設問はどんな形式?
リスニングの最終ステージ
パート4は説明文問題が30題(3問セット×10)出題されます。話者は1人でそれに対応する回答を印字されている中から選びます。

Part4はこれだけ対策すればOK
各国のナレーターの発音の特徴を掴む
TOEICには大まかに分けると以下の国別のナレーターが登場します。
- オーストラリア
- イギリス
- カナダ
- アメリカ
オーストラリア英語は母音がこもりがちで聞き取りづらいです。イギリス英語は抑揚が激しく、子音が強く発音されます。カナダ英語は比較的聞き取りやすく、アメリカ英語は基本的に巻き舌で発音されることが多いです。最近のリスニング教材では、タイプ別のナレーターで収録されているので、特徴を把握してスコアアップにつなげましょう。
Part4 おすすめの参考書
初級者向け参考書:TOEIC目標スコア400点〜
TOEICのリスニング問題を解くために必要なポイントがしっかりとまとめられている参考書。初めてTOEICを受験する人向けに優先度別で問題が解説されています。「聞き取れない」状況をまず解決したいという人はこの参考書を一度試してみてください。
TOEIC研究で有名なヒロ前田が監修した「TOEICあるある」のストーリーで構成された独自の教材。「人材雇用」「取引」「イベント」「日常生活」などの頻出場面で構成されていて、単語やフレーズを効率的に学習できます。
中級者向け参考書:TOEIC目標スコア600点〜
TOEICテスト対策の超人気シリーズ「プラチナシリーズ」のリスニング編です。英語の音の特徴を把握して、リスニングに必要な耳を基礎から鍛えることができます。この本を完璧にこなせば、リスニング350点前後は手堅く取れるでしょう。
上級者向け参考書:TOEIC目標スコア800点〜
TOEICのプロ講師陣が作成したリスニング問題集です。本試験よりも難易度の高い構成で作られていますが、この問題集を使いこなせばどんな問題にも対処できる実力が身につきます。途中に出てくるコラムも非常に役に立ちます。
5.まとめ
リスニングセクションは、一瞬でも気を取られると聞き逃してしまうので、テクニックを十分に活用し、集中力を維持して最後まで聞き切りましょう!