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1.キクタンってなに?
キクタンシリーズとはどんな本か?
アルク学参シリーズが刊行している『キクタン』という単語帳のシリーズは、「聞いて覚える」をコンセプトに、その学習しやすさと対象範囲の多さで人気が続いている英語学習用の単語帳です。TOEIC対策の単語帳として、僕が実際に使ってみた最もおすすめする書籍なので、その魅力を紹介していきたいと思います。
- 改訂版 キクタン TOEIC(R) TEST SCORE 500
- 改訂版 キクタン TOEIC(R) TEST SCORE 600
- 改訂版 キクタン TOEIC(R) TEST SCORE 800
- 改訂版 キクタン TOEIC(R) TEST SCORE 990
僕がキクタンを強くおすすめする理由
キクタンの良さを一言でいうと『それぞれのスコアに必要な単語が過不足なくコンパクトにまとまっている』ということです。
具体的には、単語帳が扱う内容が細かくTOEICのスコア別にわかれているため、スコアアップに対してピンポイントで必要な単語を学習することができます。必要な単語に集中して効率的に学習することで時間短縮にも繋がります。
また、参考書のレイアウトがシンプルで、後ほど紹介する「漆塗り勉強法」という方法に適している点も、学習しやすさという意味でおすすめできる理由です。

2.英語学習における単語力の重要性
単語力はどのレベルでも重要!
TOEICのどのレベルでスコアアップを目指すとしても、共通して必要な能力になるのが”単語力”です。これは間違いありません。
具体的には、TOEICの設問や選択肢に出てくるひとつひとつの単語の意味が『見た瞬間にわかるかどうか』が重要なポイントになります。
TOEICでは、単語力が向上させるだけでも、全てのパートにおいて設問への回答速度を驚異的にアップすることができます。回答速度が上がるということは、もちろん正答率も大きくアップするということになります。
では、一体単語力はどうやって伸ばすのか?
単語や熟語など知識の暗記は、漆塗り勉強法がおすすめです。知らない単語をひとつひとつ確実に記憶していくという方法ではなく、単語帳通しでの学習をひたすら繰り返すという方法です。
学習初期は、単語をしっかり覚えきれているかどうかは一旦置いておき、何度も繰り返し単語に触れることが重要になります。

3.漆塗り勉強法でのキクタンの使い方
まずは下準備をしよう
「キクタンシリーズ」ですが、音声は聞かないのでまずCDは外しちゃいましょう。

「え!キクタンなのに、聞いて覚えないの???」
と皆さんはきっと思うことでしょう。
音声を聞かずにまず覚える理由は、単語の意味が知らずに発音を覚えても結局はスピードが遅くなり、定着しにくくなるからです。
つまり、
- 先に単語の意味を知識として記憶
- 単語の発音を学ぶ
という学習手順です。
単語の学習方法から少し話はそれますが、いずれTOEICリスニングパートの対策でディクテーション学習を進めていけば単語の発音も一緒に覚えることができます。
単語の意味を知識として覚える際に発音を無視しても、最終的にはリスニング学習をしたときに覚えてくことができるので問題ありません。
ちなみに、僕は学習する際に書籍のプラスチックカバーは無いほうが使いやすかったので、外していました。

実際の漆塗り勉強法の手順について
では、おすすめの漆塗り勉強法の手順について紹介します。具体的な学習の手順は以下のようになります。
- Check1をまず一通り解いてみる。
- Check1で解けなかった単語を繰り返して解き続ける。
- チェックボックスのマークが全体の8割程度を超えてきたらOK。
ではもう少し具体的に、解き方を順番に写真を付けて説明していきましょう。
一周目は赤シートを使いながら、普通に解きます。一瞬で分かった単語はチェックボックスに☑マークをします。

例文が記載している見開き右側ページは見ず、Check1のみひたすら解きます。

一周目で解けなかった単語をひたすら赤シートを使って繰り返します。繰り返すうちに一瞬で意味が理解できるようになった単語はチェックボックスにマークをしていきます。

一瞬で分かる単語が全体の8割を超えれば、ほぼクリアです!最後の仕上げでチェックマークのある単語も含め、『最初から最後まで』通しで何回も繰り返し学習してください。
一日に一冊を一周できるようなスピードになれば、意識をしなくても個々の単語が即理解できるようになるため、TOEIC試験でのスコアアップにも直結します!
4.ヘルマン・エビングハウスの忘却曲線
記憶が薄れる前に復習することで定着率が高まる
ちなみに、あの有名なヘルマン・エビングハウスの忘却曲線という考え方を参考にしても、ご紹介した学習方法は単語など知識の暗記には効果的だと思います。
「エビングハウスの忘却曲線」とは、ドイツの心理学者(ヘルマン・エビングハウス)が研究し解明した理論で、『人間の記憶とは時間の経過とともにどのような変わるのか』を説明したものです。
この研究では、記憶した時点からの経過時間・日数でどの程度忘れるかを示しているのですが、「記憶から1日経過後に50%以上は忘れる」というのがわかりやすいですね。
この考え方によると、忘れることを前提として、「記憶が薄れる前に復習することで記憶の定着率が高まる」ということです。ぜひ、ご紹介した漆塗り勉強法を試してみて、単語力を伸ばしてみてください。
5.キクタンシリーズのTwitterでの評判
キクタン TOEIC TEST SCORE 600
キクタン TOEIC TEST SCORE 800
キクタン TOEIC TEST SCORE 990
6.僕が実際にキクタンを使った感想
今までに使ったキクタンシリーズ
TOEIC対策としては、キクタンシリーズの600/800/990を使って学習してきました。学習効果としては、もちろん単語力だけではないですが、単語力でつまづくことなく目標としている900点に近づくこともできました。
何より、この記事でご紹介した効率的に学習できるという点が、このシリーズを使い続けてきた理由です。TOEICの単語学習で悩んでいる方、迷っている方はぜひご紹介した学習方法で1冊試してみてください。
7.まとめ
僕の場合は、スキマ時間を活用し、通勤時間に電車でひたすら繰り返し解きました。最初はなかなか覚えられなかったり、不安になったこともありましたが、毎日学習をはじめてだいたい1週間ぐらい経過し、自分で実感するぐらい一瞬で意味がわかる単語の量が増えていきました。
繰り返しで単調な学習方法は面白くないですが、暗記だからこそ覚えれば覚えた分だけ必ず英語力が伸びますので、諦めず継続していきましょう!